プレゼン構成プロンプト:TED風、スティーブ・ジョブズ風の台本作成

優れたプレゼンターは、聴衆の感情を揺さぶる「物語」を持っています。しかし、毎回ゼロからストーリーを組み立てるのは至難の業です。

そこでAIの出番です。著名なスピーチやプレゼンの構造を「型(Framework)」として学習させ、自分のトピックを当てはめることで、プロ顔負けの台本を一瞬で生成することができます。

今回は、ビジネスシーンでも使える2つの強力な「型」をプロンプト化しました。

1. TED Style: “The Hero’s Journey”

TED Talksで頻繁に使われる、ジョセフ・キャンベルの「英雄の旅(ヒーローズ・ジャーニー)」を応用した構成です。

プロンプト例

# Role
あなたは世界的なプレゼンテーションコーチで、TED登壇者のスクリプト作成を支援しています。

# Task
以下のトピックについて、聴衆を引き込み、行動変容を促すプレゼンテーションの構成と台本を作成してください。

# Topic
(例:リモートワークにおけるチームビルディングの重要性)

# Framework: TED Style
1. **The Hook**: 聴衆の関心を一瞬で掴む衝撃的な事実、または個人的なエピソードから始める。
2. **The Problem**: 現状の課題と、それがもたらす痛み(Pain Point)を共有する。
3. **The Solution**: 解決策(私のアイデア)を提示する。
4. **The Benefits**: 解決策がもたらす明るい未来(Transformation)を描く。
5. **The Ask**: 聴衆に具体的な行動(Call to Action)を促す。

# Constraints
- トーンは情熱的かつ誠実に。
- 具体的な数字や比喩を含めること。

このプロンプトを使うと、「かつて私は、画面越しの沈黙に絶望していました…」といったエモーショナルな導入から始まる、ストーリー性の高い原稿が出来上がります。

2. Steve Jobs Style: “The Reality Distortion Field”

iPhoneの発表会に代表される、劇的でカリスマ性のあるプレゼンスタイルです。

プロンプト例

# Role
あなたはスティーブ・ジョブズのようなカリスマ性を持つビジョナリーです。

# Task
新製品(または新サービス)の発表プレゼンの構成と台本を作成してください。
競合他社との圧倒的な差を強調し、「これ以外はありえない」と思わせるようなレトリックを使ってください。

# Framework: Jobs Style
1. **Set the Stage**: 現在の業界の退屈な現状を否定する。「スマートフォンの再発明」のような大きな宣言。
2. **The Villain**: 共通の敵(既存の不便さ、古い慣習)を定義し、徹底的に攻撃する。
3. **The Hero**: 救世主としての新製品を登場させる。
4. **The Demo**: ここが一番の見せ場。具体的な機能ではなく「体験(Experience)」を語る。
5. **One More Thing**: 最後にサプライズを用意する。

# Topic
(例:AI搭載のスマートグラス)

# Constraints
- シンプルで短い言葉を使う("It works like magic.")。
- 聴衆の期待を極限まで高めること。

このプロンプトは、新商品のローンチや、社運を賭けたプロジェクトの発表会などで、強いインパクトを残したい時に有効です。

まとめ:AIは「演出家」

AIに台本を書かせると、「自分の言葉ではない」と感じるかもしれません。しかし、AIが生成するのはあくまで「下書き(Draft)」です。

提案された構成をベースに、自分自身の言葉でリライトし、情熱を込める。そうすることで、論理的な骨組みと、あなたらしい熱量が融合した、最強のプレゼンテーションが完成します。